赤川次郎
1948年2月29日、福岡市生まれ。桐朋学園高校卒。日本機械学会に勤める。
三毛猫ホームズの推理
光文社文庫 (1985.3.20)・・・カッパ・ノベルズ (1978.4)
羽衣女子大学三年の栗原由美子さんが殺された。
片山義太郎刑事は、上司であり親替わりであった三田村繁警視に言われ、
羽衣女子大学の文学部部長、森崎智雄に会いに出掛けた。
そして、その大学内の女子寮を、一晩見張ることになった・・・
顔のない十字架
角川文庫 (1986.11.25)・・・カッパ・ノベルズ (1982.4)
OLの宮川佐知子は、両親をなくして親類は弟の秀一と二人だけ。
この少し気が弱く、自分がいないとやっていけないように思える弟が、
恋人とのドライブ中に人をひいてしまい、助けを求めてきた。
現場へ駆けつけてみると、なんとそのひき殺してしまった男は、
脅迫状を持っていた・・・
殺意はさりげなく
角川文庫 (1992.4.25)・・・カドカワノベルズ (1990.4)
おじいさんと女子高生という、似た家族を持つ宮原小百合と松永法子。
ところが、小百合の家族は年金生活、法子の家族は大金持ちであった。
しかし実際の生活の中では、法子はいつも小百合に頼ってしまう関係にあった。
ある日、小百合のおじいさんで元刑事の耕治は、小百合の誕生日である
2月29日近辺に、犯人の逮捕されていない殺人事件が、4年おきに過去三回続けて
起こっていることに気付いた。
そして、小百合が生まれて4度目の誕生日が近づきつつあった・・・
インペリアル
角川文庫 (1996.2.25)・・・カドカワノベルズ (1992.11)
三十年のキャリアを持つ女性ピアニスト、影崎多美子は、三年ぶりの
コンサートで<展覧会の絵>を弾いている途中に倒れた。
長女のそのみは、ピアニストにはなったものの母親とは対立しており、
次女の由利は、母の厳しい練習に反抗して普通のOLをしていたが、
多美子の入院費を稼ぐ必要があり、二人でリサイタルをすることになった。
最も、主役は姉の方で、由利は最後に一曲一緒に弾くだけであったが・・・
三毛猫ホームズの<卒業>
光文社文庫 (1997.2.20)・・・カッパ・ノベルズ (1993.12)
- 三毛猫ホームズの<卒業>
高校の時の友人、山田裕介の結婚式に出席した片山兄妹とホームズ。
ところが、花嫁の落合みゆきが、あの映画『卒業』と同じように
高田久志という男性が突然なだれ込んできて、みゆきとともに
飛び出していってしまった・・・
ところが翌日、みゆきの死体と重体の久志とが発見された。。。
- 三毛猫ホームズの衣裳戸棚
井田夫婦は、小さなアパートから団地へと引っ越してきた。
夕方遅く、その引っ越しの最後の洋服ダンスを運び込むとき、
丁度友人を訪ねにきていた片山兄妹と石津さん、それにホームズに出会う。
石津さんはそれを手伝ったが、非常に重く感じられ、開けてみると
中から女の死体が・・・
- 三毛猫ホームズの招待席
片山晴美の友人の神田布子は、佐野布子となって、女優として
活躍していた。
パーティー会場で彼女にあった晴美は、相談があると持ちかけられた。
脅迫状が届いているという・・・
そして、彼女のデビュー映画の試写会とその後のパーティーで・・・
- 三毛猫ホームズの幽霊船
同じ会社の社員である吉沢正男と志村直美。彼らは遊園地へ来ていた。
ファストフードを買って食べようと、吉沢が並んでいたところ、
前に青木恵里がいた。。。吉沢がふり、自殺したはずの女。。。
- 三毛猫ホームズの噂話
片山義太郎は、あるビルの50階のレストランでお見合いをすることになった。
彼女の名前は早瀬芳江さん。
ところが、しばらくして電話がかかってきて、それに出た彼女は何故か、
50階の窓の外の小さな足場に出てしまっていた。。。
三毛猫ホームズの安息日
光文社文庫 (1997.11.20)・・・カッパ・ノベルズ (1994.5)
警視庁捜査一課では、宝くじを10人で共同購入している。それが当たった!
ところが、いつもは課長が買うものを、その回だけは出張でいなかったため、
片山義太郎が買っていた。。。
片山は、課長の心の中を考え、土曜日に一緒に食事をしようと持ちかける。
ところがその当日、課長以外の集まる予定の人はみな、バスジャック、
現金輸送車強盗、殺人、一家心中というとんでもない事件に
巻き込まれることとなる・・・
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