新井素子

1960年8月8日、東京生まれ。立教大学文学部独文科卒業。


星へ行く船
集英社 (1981.3.15)


おしまいの日
新潮社 (1992.5.20)

坂田三津子は、気が弱く優柔不断で何も自分では決められなかったが、 それなりに幸せな幼少時代を過ごし、そして幸せな結婚をした。 まわりの人はだいたいそう思っていたし、三津子の両親も、そして 三津子自身もそう思っていた。思いこもうとしていた。 おだやかな、優しい恋の末に結ばれた夫婦であり、七年経っても夫婦仲は円満。 夫の忠春は、一流企業に勤め、会社内でも成功している。 経済的にもかなりゆとりがあり、世田谷区内に一戸建ての家を借りて住み、 各々の両親との仲も良い。 でも、、、、『旦那様は忙しすぎたのです。』・・・



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