新井素子
1960年8月8日、東京生まれ。立教大学文学部独文科卒業。
星へ行く船
集英社 (1981.3.15)
- 星へ行く船
家出をして兄貴のパスポートで惑星シイナ行きダフネ18号に
乗り込んだ私、森村あゆみ、19歳。
コンパートメントを取ったはずが、旅行社の手違いか何かで他人と
同室になることに・・・
- 雨の降る星 遠い星
クリスマスから年末にかけて、勤め先の水沢総合事務所の人たちは
みんな出張やら個人的用事やらで留守。
しかたないので、クリスマスイブは隣りの沢礼子さんと一緒に過ごした。
彼女は婚約中なのだが、最近、彼がきりん草に乗っ取られてしまった
ようだと言う・・・
おしまいの日
新潮社 (1992.5.20)
坂田三津子は、気が弱く優柔不断で何も自分では決められなかったが、
それなりに幸せな幼少時代を過ごし、そして幸せな結婚をした。
まわりの人はだいたいそう思っていたし、三津子の両親も、そして
三津子自身もそう思っていた。思いこもうとしていた。
おだやかな、優しい恋の末に結ばれた夫婦であり、七年経っても夫婦仲は円満。
夫の忠春は、一流企業に勤め、会社内でも成功している。
経済的にもかなりゆとりがあり、世田谷区内に一戸建ての家を借りて住み、
各々の両親との仲も良い。
でも、、、、『旦那様は忙しすぎたのです。』・・・
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