馬場錬成

1940年、東京生まれ。東京理科大学理学部卒業。


ノーベル賞の100年
中公新書 (2002.3.15)

ダイナマイトの発明で知られるアルフレッド・ノーベルの死後、 彼の遺言により創設されたノーベル財団と、彼の遺産を基金とするノーベル賞。 これはノーベルの死後5年を記念して1901年12月10日から始められ、 当初の物理学、化学、生理学・医学、文学、平和の5分野に加え、 スウェーデン国立銀行が提案して1968年より付け加えられた経済を加えた 6分野について、現在までほぼ毎年受賞を続けてきている。 特に自然科学の物理学、化学、生理学・医学の3分野は、 厳密な手順による公正性や妥当性が保たれており、評価されている。 その選考方法は、まず受賞分野を決め、その中で顕著な成果を挙げた 研究者を絞りこんでいくというものであり、決してロビー活動によって 左右されることはない。 この自然科学3分野に関して、これまで(2002年発行なので、それ以前)の 日本の候補者や授賞者の内容を振り返り、次に設立当初から一世紀間の 全授賞者の内容を、分野ごとに見ていき、ノーベル賞がどういう分野に 与えられているかを検討する事により、21世紀の日本人のが多く受賞するための ヒントを探ろうとしている(?)。



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