東川篤哉

1968年、広島県尾道市生まれ。岡山大学法学部卒業。


もう誘拐なんてしない
文藝春秋 (2008.1.30)

ひょんな事から、暴力団組長の娘を誘拐するはめになってしまった 二十歳の大学生、樽井翔太郎。 先輩に相談し、身代金の受け渡しには成功したものの・・・


完全犯罪には猫は何匹必要か?
光文社ノベルズ (2003.8.25)

東川さんのゆるゆるなミステリー (笑)。 関東の烏賊川市の資産家、豪徳寺家のビニールハウスで、 主の豪徳寺豊蔵が殺されているのが発見された。 発見者は妻の昌代。 このビニールハウスは出口の方が敷地の端に近くなっており、 そこには等身大もある巨大な招き猫が置かれていた・・・


密室に向かって撃て!
光文社文庫 (2007.6.20)・・・光文社ノベルズ (2002.10)

東川さんの、ユーモアミステリー。烏賊川市シリーズ第2弾。 酒場で乱闘騒ぎが起こり、チンピラから出された被害届を処理するため、 容疑者宅へと向かった砂川警部と志木刑事。 ところがその容疑者が勘違いを起こし、密造拳銃を持って逃亡を図った。 しかしそこはアパートの4階。 窓から逃亡しようとして足を踏み外した容疑者は、転落して死亡した。 しかし二人の警察官が容疑者の元へと駆け寄ったときには、 既に密造拳銃は、通りがかった誰かに持ち去られてしまっていた・・・


学ばない探偵たちの学園
実業之日本ジョイ・ノベルス (2004.1.25)

国分寺市の西に広がる閑静な住宅地「恋ヶ窪」。 その恋ヶ窪の外れに位置する騒々しい私立高校「鯉ヶ窪学園」。 そこの二年に転入してきた赤坂通は、何の因果か探偵部に入部することに! 部長の多摩川流司、部長の相棒の八ツ橋京介、そして探偵部顧問の 石崎浩見とともに、学園で発生した密室殺人事件を追う・・・


殺意は必ず三度ある
実業之日本ジョイ・ノベルス (2006.5.25)

国分寺市の西に位置する恋ヶ窪にある私立「鯉ヶ窪学園高等部」。 そこにある非公認サークルである「探偵部」の部員三名は、 またまた発生した事件に巻き込まれ、解決を図ろうとする・・・


館島
東京創元社 (2005.5.31)

時は198X年の出来事。 「十文字工務店」社長兼一流建築家である十文字和臣が、彼が設計・建設した 別荘の建物の中で亡くなった。 その建物は、岡山県下津井の沖合にある横島という小さな島に建っており、 六角形の奇妙な形をしている。 その一階で見つかった彼の死体は、三階以上の高さからの墜落死であった。 建物は四階建てであるが、建物周辺には現場は見当たらない。 建物の中心には螺旋階段が付いているが、これでは転落死は出来ても 墜落死は不可能である。 島には、この建物以外には高い建物はない。 という事で、捜査は簡単に行き詰まった。 それから半年後、まだ事件は未解決であったが、十文字夫人は気晴らしにと 知り合いをその別荘に招待した。 捜査に参加していた刑事の一人である相馬隆行は、十文字夫人の遠い遠い 親戚であり彼にも声がかかったため、休暇を取って出かけることにした・・・



戻る