小松茂美
1925年、山口県岩国市生まれ。
書のみかた
第一法規出版 (1982.4.10)
1世紀半ばの「漢委奴国王」の金印に見られる、現在日本最古の文字。
当時はまだ文字を読めなかったのではないかと思われる節があるが、
その後5世紀頃には確実に文字の認識を持っていたと思われる。
さらに時代は下り、7世紀頃の聖徳太子による最古の遺品「法華義疏」から
始まり現在まで、紙に書かれた毛筆の文字文化が続いている。
その変遷の様子と、代表作の紹介をした解説書。
目次
- はしがき
- 日本の書の流れ
- さまざまな書
写経、古筆、手紙、懐紙、色紙と短冊
- 三筆と三跡
- 男手から女手へ
かなの発生と展開
- 天皇と高僧の書
- 書と人−十人十色
光明皇后、藤原伊房、藤原定信、藤原定家、日蓮、
伏見天皇、足利尊氏、一休宗純、烏丸光広、良寛
- 「ほんもの」と「にせもの」
- 目習いと手習い
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