村上春樹

1949年、京都市生まれ。早稲田大学第一文学部演劇科卒業。


村上春樹全作品1979〜1989(1)
講談社 (1990.5.21)


羊をめぐる冒険
講談社 (1982.10.15)

1978年の秋の話。 鼠から手紙をもらい、その伝言どおり、同封してあった写真を仕事で使ったところ、 クレームがついた。 山麓の牧場で、羊が映っている写真がいけないと言う。 結局説得され、その写真に映っていた一匹の特殊な羊を探しに行くことになった。 行き先は北海道・・・


螢・納屋を焼く・その他の短編
新潮社 (1984.7.5)



村上春樹全作品1979〜1989(1) 『世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド』
新潮社 (1990.11.20)・・・新潮社 (1985)

『組織』に所属し、情報を守る立場の計算士である私は、数多くの難関を 突破し、シャッフリングの技術を身につけた、数少ない一人である。 私は、生物学者である老人に雇われ、数値をシャッフリングした・・・
一方の私は、どこから来たのか過去の記憶をなくしたまま、壁に囲まれ 川の流れる町の中で、自分の影を切り離されて、古い夢読みという仕事を するようになっていた・・・


羊男のクリスマス
精興社 (1985.11.25)

羊男は、クリスマスの歌の作曲を頼まれた。 ところが、いざ作曲をしようとピアノを弾くと、アパートの大屋のおばさんに、 うるさいと言って止めさせられた。 どうしようかと迷っていると、羊博士がやってきて、それはきっと呪われて いるのだと言った・・・


ノルウェイの森(上)
講談社 (1987.9.10)

『螢』の続篇。最初、この本一度読んだのかと思ってしまった・・・
高校時代の友人の彼女、直子。 彼女の実家を通して手紙をもらい、現在、京都の療養施設で療養中との事だった。 いつでも会いに来て欲しいという手紙をもらい、早速会いにいく。 そこは、まわりの世界からはほぼ完全に隔離されているところであり、 直子はレイコという女性と一緒に暮らしていた・・・


ノルウェイの森(下)
講談社 (1987.9.10)

療養所にいる直子の事を思いつつ、東京では緑という女性と知り合い、 そして彼女の存在がどんどん大きくなっていく。 二度の療養所訪問を経て、回復しつつあると感じていた僕は、 寮を出て一人暮らしをはじめ、直子と一緒に暮らしていければと思っていた。 ところが、レイコさんからの手紙で、自体は一転した・・・


ダンス・ダンス・ダンス(上・下)
講談社 (1988.10.24)

1983年3月から6月頃の話。
全てを失った「僕」は、それでも現実に適応しようと、文化的雪かきをして過ごした。 そしてまた、元に戻るときがやって来た。そう、あのいるかホテルに。 そこで、フロントの女の子(ユミヨシさん)に出会い、羊男と再会し、 13歳のユキと出会った。そして、冒険は始まる・・・


アンダーグラウンド
講談社 (1997.3.20)

1995年3月20日朝に起こった、地下鉄サリン事件。 当時の報道から被害者及びその関係者を探し出し、納得してもらえた人に インタビューした時のインタビュー内容の記録。
あの時何が起こっていたのか、個人の細かい動きや感じた事、そして個人から見た 消防や警察の動きが克明に描かれている。


約束された場所で
文藝春秋 (1998.11.30)

アンダーグラウンドの後に、逆にオウム真理教の側の人に インタビューした時のインタビュー内容の記録。 それに加えて、セラピストの河合隼雄氏との対談等をまとめてある。
悪を切り離して捨ててしまうのではなく、それを内に保ち、抱え続けていくのが 大切なのではないだろうか。


不思議な図書館
講談社 (2005.1.31)

学校からの帰り、ふとオスマントルコの税制を調べたくなって立ち寄った図書館。 そこには巨大な地下があり、そこに閉じ込められた僕は羊男と出会った・・・



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