西村京太郎
1930年、東京生まれ。本名、矢島喜八郎。
東京府立電気工業学校から陸軍幼年学校に進学するが終戦となり、
電気工業に復学・卒業。臨時人事委員会(人事院)に勤めた。
哀しみの北廃止線
講談社文庫 (1997.5.15)・・・講談社ノベルズ (1994.4)
- 小諸からの甘い殺意
小説現代1993年1月号
亀井刑事の家の近くにある団地には、日曜日毎に産地直送ののぼりを
はためかせて農作物を売りにくる。
40歳ぐらいの男が運転し、20代の若い女が笑顔で売りさばく。
ところが、ある週、男だけが売りに来た。
そしてその次の日、男が西新宿で殺された・・・
- 哀しみの北廃止線
小説現代1993年5月号
刑事あがりの私立探偵橋本の元に、奇妙な依頼がきた。
和服姿の女性、三井由紀子が、妹のために帯広の幸福駅へ行って
切符を買い、絵馬をかけてきて欲しいと言う。
橋本は、悪天候のために一日帯広に足止めをくらったが、
無事に仕事を終えて帰ってきてみると、彼女はいなくなっていた。
しかも、彼女の部屋には古い職場仲間の十津川と亀井がいた・・・
- 北の空に殺意が走る
小説現代1993年12月号
日下刑事は、ある日ポストに子猫が投げ込まれていたことから、
猫を飼うことになってしまった。
はじめは雑種かと思っていたこの猫、実はアビシニアンという
珍しいものらしい。
そんな時、東京でコンパニオンの女性が殺され、能登の和倉温泉で
新宿のクラブのママが殺害された。
この二件、どちらの女性も、日下刑事とほぼ同じくらいの年の、
アビシニアンを飼っていた・・・
- 蔵王霧の中の殺人
小説現代1994年2月号
日下刑事の友人、村田は、蔵王の御釜の写真を撮っていた。
その日、深い霧で、オートシャッターを使って撮っていたが、
帰って現像してみると、男が連れの女性を殺害して湖に投げ込んだ
としか思えない映像が写っていた。
日下に相談したものの、他県での事件と言うことで、ダイバーを
潜らせてということまではしてもらえなかった。
ところが、その村田が、奥多摩で殺害されているのが見つかった・・・
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