大沢在昌
1956年、名古屋市生まれ。慶応大学中退。
感傷の街角
ケイブンシャ文庫 (1991.6.15)・・・双葉社 (1987.11)・・・双葉社ノベルズ (1982.2)
失踪人調査人・佐久間公シリーズ第一弾。
早川法律事務所の調査第二課では、失踪人調査をやっている。
そこに勤務する佐久間公は、主に若者の失踪人を探し出す事を担当している。。。
- 感傷の街角
週末、玉突きで遊び終わった所へやってきたのは、暴走族風の男二人。
ついていった先で出会ったのは、彼らのヘッド。
そして、28歳の女性の探索を頼まれた・・・
- フィナーレの破片
日本舞踊佐山流の家元から、一人娘の清美の探索を頼まれた・・・
- 晒された夜（ブリーチド・ナイト）
一つの仕事が片付き、一日休暇をもらった帰り道、食料を買った後喫茶店に寄った時に
興味をひかれた。一人の少年が、明らかに一人の女を監視していたのだ。
しかし、監視されている女の方は、その少年を見ても全くの無関心であった・・・
- サンタクロースが見えない
芝居をやりたがっていたという高校三年の酒屋の娘の探索を頼まれ、友人の劇団関係者に
話を聞こうと、劇団『ターニング・ポイント』へとやってきた・・・
- 灰色の街
私立の名門高校に通う一人息子を捜してほしいと、病院経営者の妻がやってきた。
その彼女が帰ったすぐ後、一本の電話がかかってきた・・・
- 風が醒めている
ゲイ・バーで働く知り合いに、妹の梨子を探してほしいと頼まれた。
最近、妹を知っているかもしれない女性と、ディスコで出会ったという・・・
- 師走、探偵も走る
大晦日の午前一時、突然、悪友の沢辺が訪ねてきた。ジャケットの内側を、血まみれにしながら。
そして、撃たれた女の家へ一緒に行ってくれと頼まれた・・・
新宿鮫 風化水脈
光文社 (2000.8.15)
鮫島は、最近都内で多発している高級車の窃盗事件を追いかけていた。
警報装置が鳴らず、Nシステムにもひっかかっていないことから、
技術や知識を持ったある程度大規模なグループがかかわっていると睨んでいた。
Nシステムにかからないことから、車を奪った後すぐに近くのガレージか
小規模の修理工場のようなところでナンバープレートを付け替え、
塗装をし直しているのではないかと考えた鮫島は、それに適するような
駐車場等を調べ、それらしい場所を2ヶ所見つけた。
そのうちの一ヶ所に盗難車が運び込まれるのを確認した鮫島は、その後の
盗難車のプール場所として、埼玉県の中古車販売店が存在することを突き止めた。。。
灰夜 新宿鮫VII
光文社 (2001.2.25)
鮫島は、元同僚宮本の七回忌に出かけた。
精進落としの後、宮本の中高時代の旧友古山と、そしてその後彼の妹栞と話をした。
栞は、宮本の恋人だったらしい・・・ただし、結婚はしなかった。
北朝鮮の人間だったから、、、警視庁のキャリアには許されなかったのだ。。。
その後ホテルへチェックインしようとすると、麻薬取締官の寺澤が接触してきた。
古山が疑われているらしい...
古山と酒を飲んだ後、ホテルへ戻って寝ていたところ、突然拉致された・・・
氷舞 新宿鮫VI
光文社 (1997.10.25)
ロベルト・村上の影を追い、日系コロンビア人ハギモリを追っていた鮫島。
西新宿のホテルで、元CIAのブライドが殺されたその後、ハギモリは姿を消した。
このブライド殺しを含め、その後発生する事件に本庁公安警察が乗り込んでくる。
その背景には、元公安秘密刑事、立花の影があった。
そしてもう一人、美しい女優マホの姿が・・・
炎蛹 新宿鮫V
光文社 (1995.10.15)
イラン人グループによる窃盗品密売グループを追っていた鮫島は、
商品の保管庫として使われている倉庫を見つけた。
ところがその時、中国人グループがその倉庫を襲撃してしまった。
中国人グループは、リーダー格の一人を除き、逮捕された。
ただ、報道規制はかけられたものの、イラン人グループと
中国人グループとの抗争は避けられそうになかった。
これと並行して、外国人娼婦の連続殺人、ラブホテルの放火が起こり、
フラメウス・プーパと呼ばれる甲虫の蛹を追う防疫調査官甲屋が現れた。。。
新宿鮫 無間人形
読売新聞社 (1993.10.29)・・・「週間読売」1992年10月18日号〜1993年10月3日号
『アイスキャンディ』と呼ばれる新手の覚醒剤が新宿あたりで出回っている。
成分鑑定の結果、これまでにないルートから入り込んできていると思われ、
おそらく日本国内で製造されたものだろう。
しかも、これを扱っている暴力団が特定できない。。。
つまり、極少数だけが扱っているものと思われる。
売人の一人に目をつけ、張り込みを続けていた鮫島警部は、麻薬取り締り
事務所も同じ線を追っていることを知る。
彼らは鮫島に、この件から手を引くように言ってきた・・・
屍蘭 新宿鮫III
光文社 (1999.8.20)・・・光文社 (1993.3)
高級娼婦の元締めである浜倉が殺害された。
頭の後ろ、髪の生え際に小さな傷跡が見られるが、それ以外には大きな外傷はない。
しかしその死因は、血管内凝固症侯群。こんなものは後にも先にも聞いたことがない。
浜倉の死に疑問を持った鮫島は、その裏に潜むものを暴き出そうと動きはじめる。
そして浮かび上がってきた産婦人科「釜石クリニック」。
ところが突然、鮫島に汚職及び殺人の疑いがかけられはじめる。。。
毒猿 新宿鮫II
光文社 (1991.8.31)
歌舞伎町のキャバレー「ローズの泉」で働く奈美。
ある日、店長の亜木に折檻されているのを見て、はじめは何とも思って
いなかった楊の事が気になりはじめる。
そしてある日、店が終わった後一旦帰宅の途についた奈美は、
店長に殴られているだろう楊の事を、何とか助けに行こうと、
再び店に戻ってきた。
ところが、そこには・・・
台湾の『水鬼仔（ツイクイア）』って、アメリカのグリーベレーとか
シールズのような感じのものなのでしょうか。
まさに殺人兵器となった人間の集団のようで...毒猿（ドゥユアン）と
呼ばれた男、劉鎮生も、ここの集団の一員であった。。。
新宿鮫
光文社 (1990.9.25)
警察のエリートコースを突き進んでいたが、上層部に睨まれ、
左遷されたかたちになっている新宿署の鮫島警部。
彼は、一人で銃密造の木津を追っていた。
時を同じくして、連続警官銃殺事件が発生する。
犯人は誰か？そして犯人が、鮫島のガールフレンドであるロックグループの
ボーカル、晶を狙っているという・・・
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