高野和明
1964年、東京都生まれ。脚本家。
幽霊人命救助隊
文藝春秋 (2004.4.10)
受験に失敗して首吊り自殺をした高岡裕一。気がつくと、断崖絶壁を登っていた。
そして、とうとう頂上にたどり着いてみると、そこには3人の先着客がいた。
八木剛造、市川春男、安西美春。彼らもまた、自殺者であった。
そして裕一のたどり着いた位置は、娑婆でも天国でもなかった。
そうこうしているうちに、神様が降り立った。
そして、今後7週間のうちに100人の自殺者を救助すれば、天国に
つれていってやるという・・・
13階段
講談社 (2001.8.6)
傷害致死で二年間の懲役刑を受けた三上純一は、刑期三カ月前に仮出所が
認められた。
そして久しぶりに家に帰った次の日、刑務官であった南郷正二が訪ねて来て、
一人の死刑囚の免罪を晴らすために、一緒に手伝ってくれないかと頼まれた。
突然の申し出にビックリしたものの、自分のせいで両親が経済的に
非常に危うい状態であることを知った純一は、報酬の高さにひかれて
一緒に動くことに決めた・・・
6時間後に君は死ぬ
講談社 (2007.5.10)
幸福絶頂ではなく、ちょっと不幸の影のある女性。
そんなヒロインたちの未来はどうなのか?変えられるのか?
心理学を学ぶ超能力者の圭史、そしてその祖母である小夜子は、
彼女たちの未来をどう見て、そして彼女たちはどうしていくのか・・・
未来は決まっているのか?変えられるのか?というテーマの、連作短編集。
- 6時間後に君は死ぬ
あと6時間で25歳を迎えようとする原田美緒。
街を歩いていると、突然話し掛けられた。「六時間後に君は死ぬ」・・・
- 時の魔法使い
未来の脚本家を目指して、プロットライターとして頑張る朝岡未来は、
将来、本当に脚本家になれるのかどうか、不安を抱きつつあった。
ある日、久しぶりに元の実家のあったあたりに行ってみると・・・
- 恋をしてはいけない日
中学の時からずっと彼氏のいた、女子大生の未亜。
ところが今回、少し早まって、次の彼氏を見つける前に、
今の彼をふってしまった。
その後しばらく、早く彼氏を見つけようと頑張ってみたものの、
なかなかうまくいかない。
そんな時、百発百中の占い師がいると聞き、会ってみることにした。
実際には占い師ではなかったのだが、その彼に、「今度の水曜日、気をつけて。
その日だけは、君は恋をしてはいけない」と言われてしまった・・・
- ドールハウスのダンサー
プロのダンサーを目指して練習に励み、何度もオーディションを受けている
香坂美帆。ところが最近、彼女は、自分の能力に疑いを持ち始めてしまった。
そんな時、既視感、デジャ・ビュがやってきた・・・
- 3時間後には僕は死ぬ
心理学専攻の大学院生、山葉圭史に助けられた後、原田美緒は
ブライダル業界で働いていた。彼に会える日を夢見て。
そしてそれが実現する日がやってきた。
彼に会えて喜んだものの、その直後に彼は、
三時間後の自分の死を見てしまった・・・
- エピローグ 未来の日記帳
仕事で嫌なことがあり、帰りにちょっと裏通りを通ってみると、
古い店舗の家財道具店が見つかった。
そこで手に入れた鍵付きの「DIARY」には・・・
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