筒井康隆

1934年、大阪生まれ。同志社大学文学部卒。 デザイン会社勤務、デザイン工房経営。


家族八景
新潮文庫 (1975.2.27)・・・新潮社 (1972.2)

人の心を読むことの出来る火田七瀬は、お手伝いさんとしてあちこちの家に 居候する。


七瀬ふたたび
新潮文庫 (1978.12.20)・・・新潮社 (1975.5)

住み込みのお手伝いさんを止めた七瀬は、街に出て、いろいろな超能力者と出会う。


時をかける少女
角川文庫 (1976.2.28)


日本列島七曲り
角川文庫 (1977.6.30)


富豪刑事
新潮文庫 (1984.1.10)・・・新潮社 (1978.5)

赤いキャデラックを乗り回し、一本八千円以上するハバナから取り寄せた 葉巻を惜しげもなく吸う富豪刑事の神戸大助。 彼の父親の喜久右衛門は、若い頃からさんざん悪いことをして金を儲けてきたが、 心の平和には全く繋がらず、我が子が刑事として正義のために使うなら いくらでも金を出すという老人であった。 そして神戸大助は、富豪ゆえの奇抜な方法で、様々な事件を解決していく・・・


エディプスの恋人
新潮文庫 (1981.9.25)・・・新潮社 (1977.10)

私立高校教務課の職員である七瀬は、高校二年の香川智広の意識が 非常に変わっていることに気付いた。 彼の父親頼央は画家であったが、母親の珠子は、結婚後しばらくして 急に姿を消していた。 珠子が姿を消した後、頼央や智広には神の庇護があるように思われた。 そう、珠子は女神になっていたのだ。。。


フェミニズム殺人事件
集英社 (1989.10.20)

南紀・産浜。 そこに、最大6名までという少数だけ宿泊することの出来る格式の高い 産浜ホテルがあった。 小説家の石坂は、大事業家の松井会長と対談をした事がきっかけで、 6年前に初めて泊まった。 その時の楽しい思い出を胸に、この夏、たくさん資料を抱え込んで 乗り込んだのだった。 支配人の新谷氏とその妻の早苗さんが出迎えてくれ、その後夕食時に コック長の加藤さんや他の宿泊客の皆さんと会った。 6年前にも会った、10以上の会社の役員をしている小曾根氏と妻の美代子さん、 大学時代の同期生だった松本、松井会長の会社の開発担当部長の竹内史子さん、 地元の名士であり不動産業者を営む長島氏の面々であった。 一日が過ぎ、少し早苗さんの様子が気になるものの、みなさんとも親しく なってきた3日目の朝、ホテルの中で殺人事件が発生した・・・


ロートレック荘事件
新潮文庫 (1995.2.1)・・・新潮社 (1980.9)

八歳の時の夏、私はとんでもないことをしてしまった。 いとこの重樹と共に彼の父親の持つ別荘のすべり台で遊んでいる時、 誤って彼を突き落としてしまったのだ。 すぐに病院へ運び込まれたが、脊椎を激しく打ちつけ、それ以降、 彼の下半身の成長は止まってしまった。 それ以降、いつでも私は彼に付き添うようになった。。。
二十年後、我々はロートレック荘と呼ばれるようになったその別荘に 招待されることになった・・・
本には、ロートレックの絵がついている。。。



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