内田康夫

1934年、東京生まれ。東洋大学文学部卒。 コピーライターを経てCM制作会社を経営。


金沢殺人事件
祥伝社文庫 (1993.3.1)・・・祥伝社ノン・ノベル (1989.7)

年末の慌ただしい中、東京平塚神社の裏山で、男が殺された。 ちょうど居合わせた女子大生千賀は、「オ・ン・ナ・ニ・・・ウ・シ・ク・・・」 というダイイングメッセージを聞いた。 その後年が明けて、金沢に帰省中の千賀が突き落とされて死亡した。 二つの事件に関連があるとみた浅見は、金沢に飛んだ・・・


津和野殺人事件
祥伝社文庫 (1998.2.20)・・・祥伝社文庫 (1988.10)・・・祥伝社 (1984.10)

浅見家の近くの染井霊園で、朱鷺勝蔵という津和野の旧家の男が殺害されていた。 それを発見した光彦の母雪江は、警察で犯人扱いされたことに腹を立て、 光彦に捜査を依頼する。 その後、朱鷺家にからむ人々が連続して殺されていった。。。


鬼首殺人事件
光文社文庫 (1997.5.20)・・・光文社 (1993.4)

小野小町の生誕地とされる秋田県雄勝町では、毎年六月第二日曜日に 小町まつりが開催される。 そのまつりのクライマックスである七人の小町娘による和歌朗詠が終わり、 彼女達が退場しようとしていたとき、一人の老人がその列に近づき、倒れ込んだ。 死因は、毒物による中毒死であった。 丁度、取材でその場に居合わせた浅見光彦は、「オニコウベデアッタ・・・」 「ギンコウノハカ・・・」という不可解なダイイングメッセージを 聞く事になった・・・


平城山を越えた女
新潮文庫 (1994.1.15)・・・講談社 (1990.10)

奈良の大覚寺では、一般客に写経のための場を提供してくれている。 そこで、野平隆夫と名乗る一人の紳士が、娘の繁子が行方不明になったので、 過去の写経を見せて欲しいと頼み始めた。 それを見かねた浅見光彦は、ホテルで尋ねてみてはどうかと声をかけた。 雑誌の編集部に勤める阿部美香は、女の方が聞きやすいだろうと、 手伝うことを名乗り出た。 その後、実はその男性は、野平隆夫ではないことが分かってきた・・・


透明な遺書
新潮文庫 (1996.3.15)・・・読売新聞社 (1992.11)

浅見光彦がよく使ってもらっている雑誌編集長の藤田克夫の大学時代からの友人、 清野林太郎が亡くなった。 葬式に出席するために向かっていた電車の中で、同じく旧友の西村裕一に会った。 葬式に出席した四日後、林太郎の一人娘である翠が西村を訪ね、 「警察は自殺だと言ってます。でも、私は自殺だなんて信じてません。」 と言いだした。 西村は藤田と相談し、浅見に探偵役を頼むことにした・・・


箱庭
新潮文庫 (1997.3.15)・・・新潮社 (1993.11)

兄嫁の和子の様子が、最近少しおかしい。 母親やお手伝いさんから、話を聞くように言われたが、どう切り出して良いか 戸惑っていた浅見光彦に、和子の方から相談を持ちかけてきた。 話を聞いてみると、中学の修学旅行の時に、厳島神社の近くの水辺で友人と 撮った写真が送られてきたと言う。「キジも鳴かずば撃たれまい」というメモと共に。 浅見はその謎をさぐるため、消印の島根県益田市へと出かけて行った・・・



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