米澤穂信

1978年、岐阜県生まれ。


春期限定いちごタルト事件
創元推理文庫 (2004.?.?)

恋愛関係にも依存関係にもないけれど、互恵関係にある高校一年の 小鳩常悟朗と小山内ゆき。 彼らは共に、小市民を目指している。 つまり、如何に理不尽な物事が降り掛かろうとも、身を隠して 目立たないようにする事を望む。 ところが、そんな彼らをあざ笑うように、次々とあらわれる謎を解く必要に 迫られてしまうのであった・・・


夏期限定トロピカルパフェ事件
創元推理文庫 (2006.4.14)

ひたすら、<小市民>を目指す高校2年生の小鳩君と小佐内さん。 目立つことをおそれ、小鳩君は謎解きを、小佐内さんは復讐をひたすら 我慢する (^_^;;; そんな彼らの高校2年の夏休み。 それは、小佐内さんが小鳩君に持ってきた、二枚の紙切れで始まった。 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
<小佐内スイーツセレクション・夏>
ベスト10!
 1<セシリア>夏期限定トロピカルパフェ
 2<ティンカー・リンカー>ピーチパイ
 3<むらまつや>りんごあめ(←販売時期注意!)
 4<桜庵>あいすくりいむ二種盛り合わせ(←黒胡麻&豆乳)
 5<道の駅キラパーク>スペシャルサンデー
 6<ラ・フランス>桃のミルフィーユ
 7<ベリーベリー三夜通り店>フローズンすいかヨーグルト(←生クリームトッピング)
 8<ライトレイン>桜桃パフェ
 9<あすか>宇治金時(←つぶあんで注文)
10<ジェフベック>マンゴープリン

ベスト10選外 含非夏期限定商品 要! 注目!
ランクA
 <あかずきん>レアチーズケーキ

(以下略)

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もう一枚は、店の場所を記した地図である。 そして彼らは、誘拐事件に巻き込まれる・・・


犬はどこだ
東京創元社 (2005.7.25)

東京の空気が合わなかったためか、銀行に就職して上京したとたんに アトピー性皮膚炎に悩まされ、二年間頑張ったが、どうしようもなく 退職して故郷に帰って来た紺屋長一郎。 皮膚炎の方は、帰って1ヵ月で完治してしまった。 しばらくの間は何をする気力もなかったが、まわりのすすめもあって 調査事務所<紺谷S&R>を始めた。専門は犬の探策。 しかし、事務所を借りた初日から舞い込んで来た依頼は、東京の コンピュータ会社に勤めていた失踪人、佐久良桐子を捜しだすことであった。 そして次の日には嘗て高校で部活の後輩であったハンペーこと半田平吉を雇い、 新たに古文書の解読という依頼まで舞い込んで来てしまった・・・


クドリャフカの順番
角川書店 (2005.6.30)

神山高校の文化祭。 部長であり良家のお嬢さまである千反田える、何でも自分が楽しむことを 優先する福部里志、漫画部などとのかけ持ちをしている伊原摩耶花、 省エネルギーをモットーとする折木奉太郎の在籍するここ古典部では、 一つの事件が発生していた。 文化祭の催しとして準備していた文集の印刷数を、間違って発注してしまい、 今何と、200冊が手もとにあるのだ! 元々は3日間に30冊を売り上げようという話だったのであるが・・・ 実際に文化祭が始まってみると、奇妙な盗難事件が発生していることが 分かってきた。 古典部のメンバーは、この事件にかこつけて文集を一冊でも多く売り払おうと あちこちに働きかける・・・


ボトルネック
新潮社 (2006.8.30)

東尋坊で、事故で崖下へと転落してしまった元恋人の諏訪ノゾミ。 彼女の死をやっとの思いで乗り越え、二年後に同じ東尋坊へと やってきた嵯峨野リョウ。 そこへかかってきた、兄の死を知らせる携帯電話。 嫌々ながら、帰らなくては、、、と思った時、強い目眩いが襲い、 平衡感覚を失い、落ちた、、、らしい。 らしいというのは、気が付いたら河原の公園のベンチに横たわっていたからだ。 そして家に戻ってみると、、、自宅に知らない女がいた・・・


氷菓
角川文庫[角川スニーカー文庫] (2001.11.1)

米澤さんのデビュー作にして古典部シリーズ第一弾。 何事に関しても出来るだけ疲れないようにしようとする省エネ少年折木奉太郎。 そんな彼も高校生となり、神山高校に通うことになった。 そこへ舞い込んできたのが、姉、供恵からの指令(笑) 「古典部に入りなさい。」 姉も入っていたこの部は、今年入部者がいなければ廃部になると言う。 姉と争うより入部する方が省エネに繋がると考えた奉太郎は、入部届を出した・・・


愚者のエンドロール
角川文庫[角川スニーカー文庫] (2002.8.1)

古典部シリーズ第二弾。 様々な陰謀の末(笑)、神山高校文化祭の二年F組のクラス展示である ビデオ映画の試写会が、古典部部長の千反田えるを通じてもたらされた。 特に用事のない古典部四人は、早速試写会に参加することに。 しかしそのミステリー映画は、完結していなかった。 謎が深まったところで、終了してしまっていたのだ。 どうやら、脚本を書いていた本郷真由が力尽き、この後の脚本が出来ていないと言う。 そこで、その脚本案への参考意見を述べることに・・・ 映画の内容は、カンヤ祭への参加のため、古丘町楢窪地区の廃村に建つ 劇場らしき建物を取材(探険)中に、仲間の一人が死んだというもの。 ところがどうやらこれが、一種の密室であったらしい。 ところがその死体が見つかったところで、映画は途切れている。 そこで、撮影班で助監督の中城順哉、小道具班の羽場智博、そして広報班の 沢木口美崎の考える続きの話を聞いた。 しかしどれも、矛盾が生じるために却下となった・・・



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