綾辻行人

1960年、京都市生まれ。京都大学教育学部、同大学院博士課程を修了。 学内の推理小説研究会に所属していた。


十角館の殺人
講談社文庫 (1991.9.15)・・・講談社 (1987.9)

九州の孤島、角島に建つ十角館。 それは天才建築家、中村青司の建てた彼の住居の一部だった場所であり、 半年前に殺人放火事件が起きた場所であった。 ここに、大学ミステリ研究会の七人が訪れ、一週間を過ごすという。。。 そこで発生する連続殺人事件...


水車館の殺人
講談社文庫 (1992.3.15)・・・講談社 (1988.2)

中国地方の山奥に建つ水車館。あの建築家、中村青司の建てたものであった。 彼の建てた建物には、必ずと言って良い程からくりが仕掛けてあるという。 この水車館の主人は、事故でひどい怪我をおい、仮面に顔をかくして隠居する 藤沼紀一という男であった。 そしてここで一年前、奇怪な殺人事件が起こり、今年も同じように・・・


迷路館の殺人
講談社文庫 (1992.9.15)・・・講談社ノベルズ (1988.9)

京都北部に建つ迷路館。この建物も、かの中村青司の建てたものであるという。 その名の通り、建物の内部は廊下が迷路のように配置されている。 ここに住む、推理作家の宮垣葉太郎は4月1日、弟子等を集めてパーティーを 開催することにした。 ところが当日、参加者が集まってみると、直前に宮垣は自殺したという。。。 そして、その遺言の内容とは。。。
推理小説家、鹿谷門実のデビュー作 (笑)


人形館の殺人
講談社文庫 (1993.5.15)・・・講談社ノベルズ (1989.4)

芸術家である父親の残した京都の邸に、母親と共に移り住んできた飛龍想一。 そこは、奇妙なマネキン人形が飾ってある「人形館」であった。 この人形達の意味するものは何なのか?

この手の終わり方は、ちょっと苦手です (大汗)


霧越邸殺人事件
新潮社 (1990.9.25)

信州の山奥で、突然の猛吹雪に会った劇団「暗色天幕」の8人。 命からがらやっとたどり着いた所は、霧越邸であった。 先に、猛吹雪を避けて批難してきていた老医者と、この館の住人と共に、 猛吹雪の中、この館に閉じ込められることになる。 そして、ここで連続殺人が...


時計館の殺人
講談社ノベルズ (1991.9.5)

鎌倉に建つ時計館は、あの建築家、中村青司が設計したものであった。 そしてここには、10年前に死んだ少女、永遠(とわ)の幽霊が出るという噂がある。 この噂を確かめるため、霊能者の光明寺美琴、雑誌『CHAOS』の取材陣、 W**大学超常現象研究会の学生らが時計館に閉じこもることになった。 そこで、連続殺人が起こる・・・


黒猫館の殺人
講談社文庫 (1996.6.15)・・・講談社ノベルズ (1992.4)

自分が何者であるかを調べて欲しいと、推理作家である鹿谷門実に手紙を 送ってきた、記憶喪失になった老人。 彼は記憶喪失になる前に書いた手記を持っていた。 そこには、殺人事件の様子が細々と書かれており、その場所というのが、 あの建築家、中村青司の建てた黒猫館であるらしかった。 この老人は、一体何者なのか?そして、殺人事件は本当にあったのか???

あっと驚く結末。 館シリーズは、年を経る毎に、文章が上達している気がする(←生意気な!)


びっくり館の殺人
講談社 (2005.)

1994年、小学六年生だった僕永沢三知也の近所に、びっくり館と 呼ばれている古い屋敷が建っていた。 ほとんど人の出入りもない屋敷だったが、人は住んでいるらしい。 ある夏の日、英会話教室からの帰りにふと立ち寄ると、いつもは 閉じられている門扉が、この日には開いていたのだ。 そこで中に入ったところ、自分と同じ年令の、だけど体は小さくて病気がちな少年、 古屋敷俊生と出会った・・・


暗黒館の殺人(上)
講談社ノベルズ (2004.9.5)

26歳独身で総合出版社に勤め、編集者として働く河南孝明。 五十代半ばまで大きな病気は一度もしたことなく、「百歳まで生きるから」と 言っていた母が、急に体調を崩して入院。 8ヵ月後にはこの世からいなくなってしまった。 その葬式の時、親戚の大叔父から「暗黒館」と呼ばれる建物のことを聞いた。 中村青司に関係のある建物で、この近くにあると言う。 もうかかわりたくないと思っていたのだが、聞いてしまえば興味が出てきてしまう。 さっそく、出掛けて行って見てみることにした・・・


暗黒館の殺人(下)
講談社ノベルズ (2004.9.5)

大学に入学してしばらくした頃、浦登玄児の運転する自転車と ぶつかってしまって記憶をなくしてしまった「私」。 3週間ほど後にようやく、事故の時以外の記憶を取り戻したのだが、 その記憶のない間、玄児の東京での住処に居候させてもらっていた。 その縁があって、彼の熊本の山の中にある暗黒館と呼ばれる実家へと 招待されたのだった。 そして夕方に到着した後すぐ、その日2度目の地震が起こり、 窓から外を見ていた私は、遠くに見える塔<十角塔>から人が落ちるのを 目撃した・・・



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